貫井川の支流を歩く その1(向山)
先日貫井川本流を紹介したのですが、貫井川は目白通りの北、円光院付近で二又に分かれます。今回はその支流側を、石神井川との合流地点から遡ります。
↑ 貫井川本流はこちら。
今回はこの地図の青色の部分です。赤色のポイントをクリックすると、本文中で使っている番号がでてくると思います。
スタートは石神井川・石川橋付近(地図上の1番)。この付近は長らく水田だった地域なので、水路跡が著しく多いです。この貫井川の分流にも、時代によってはさらに支流が存在します。
地図上2の地点。まっすぐ先に行くのは向山ヶ戸の支流です。こちらは目白通りから流れてきており、ここで貫井川分流と合流します。
右側に曲がっていきます。趣のある家ですね。それにしても西日がきつい。
地図上3、かわいいパンダと鳥(奥のはカメ?)です。こういうタイプの整備がなされている暗渠は練馬区では珍しい方かもしれません。白線が2本引かれているのも気になります。
左奥に見切れているのは、東京電力豊島園線の送電鉄塔(No.10)です。西から石神井川沿いに来た豊島園線はここで南に90度進路を変え、すぐ先の向山公園付近で地中に潜ります。
これは酷い。探索は午前中から始めようと心に誓いました。暗渠はここで広めの車道にぶつかります。まっすぐ先には稲荷神社があり、暗渠はそれを避けるようにして二手に分かれています。つまりここが2ルートの合流地点です(おそらく前の道路より数メートル先で合流していたものと思われます)。
前方の細い道と左の車道がありますが、開渠当時のルートが残っているのは前方の細道なのでそちらに向かいます。
いかにも暗渠跡、って感じのジメジメ感。
左側の高台は稲荷神社と駐車場として使われています。右側も割と高低差があるようです。
地図上5付近。二手に分かれたルートは再び合流し、広めの車道になります。下流から遡っているのでずっとゆるい上り勾配です。
地図上6。広い通りと交差します。地図ではそのまま前方に進めそうに見えますが、実は前方が崖になっていました。おそらく暗渠化の際に手前側の道路がかさ上げされたのだと思われます。
反対側に回ってみました。川跡の部分だけ崖が途切れていて、なんとなくそこに川があった雰囲気を醸し出しています。
近づいてみました(7)。かつてはここに「貫東橋」という橋がかかっていたようです。
8地点。現在ではこの先は行き止まりになっていますが、1970年住宅地図ではこの先までが開渠として描かれています。おそらくこの先のどこかで右に曲がり、すぐ右側を流れている貫井川から分かれていたのだと思います。実際、1963年航空写真にはこの先で貫井側分流が本流と分かれている地点を確認することができます。前方すぐ先には目白通りが東西に走っています。
おまけ
最初に紹介した石川橋の近くの家で、長方形のマンホールの蓋が足場として使われているのを発見しました。このタイプの蓋を個人が持っている、というのが驚きです。