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埼玉県秩父市 旧秩父町上水道の蓋

久々の投稿です。久々すぎて、はてなブログから「そろそろ更新したら?」みたいなメールが来ました。

 

秩父に行ってきました。

秩父市上水道大正13年から供用開始されており、古い蓋が結構な数残っています。

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秩父上水道の紋章がこちら。(「日本水道史」(昭和2年発行)より)

現在の秩父市章が大正15年に秩父町章として制定されていることから、この紋章は上水道事業のみで使われていたものだと思われます。

 

 

①消火栓

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西武秩父駅近く、県道73号で見つけました。

上水道紋章の下の突起が下向き矢印と同化しています。

今回は秩父駅周辺を3時間ほど歩きましたが、秩父上水道の消火栓の蓋はこれしか見つかりませんでした。

 

 

②制水瓣角蓋

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このタイプしか見つかりませんでしたが、数はかなりありました。すでに探索されている先輩マンホーラーの方のブログによれば、「制水弇」表記のものもあるようです。

言わずもがなですが、「瓣」は「弁」の旧字です。

 

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立派な縁石付きのものもありました。

 

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ほぼ凹凸が消えてしまっています。よく目を凝らしてみると、上の2つの蓋と同じデザインであることが分かるでしょう。縁石の表面も削られてしまっているのが面白いです。
 

 

③水止栓

かなりの数見つかりました。タイプは大きく分けて3種類です。

 

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現在の秩父市章の入ったタイプの蓋に一番よく似ています。「止」の2画目が斜め上向きになっているのが特徴的です。上水道紋章もくっきり見えます。

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(↑参考:秩父市章が入ったタイプの蓋 現在では表記は「止水栓」に統一されているようです)

 

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中央に六角形とレンチのような図柄が入っているタイプの蓋です。この図柄は渋谷町水道の蓋でも見られます。このタイプでは上水道紋章が上下逆になっています。製作時のミスでしょうか。

 

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中央に「PATNO.」「115895(?)」とあります。特許番号を表しているようです。この蓋は横瀬町との境界の近くで1枚だけ見つかりました。他の方が紹介されている蓋と番号が違うのが気になります。

 

⑷※おまけ

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上部に東京都章らしきマークが入った水止栓です。西武秩父駅近くの国道140号上にありました。あるらしいことは知っていながら見たことのなかった蓋なので嬉しいです。

 

④量水器

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このタイプの蓋を2枚見つけました。この蓋も紋章が上下逆になっています。