OKRAのあれこれ

マンホール・路上観察などをごちゃごちゃと...

千住町のマンホール

早くもテストが終わったので、足立区千住中居町にある、東京府千住町のマンホールを見てきました。

 

 

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細めの路地に3枚、名古屋市型(と、その亜種)が残っていました。

  

中央に千住町の町章が入っています。

千住町(せんじゅまち)は、1889年の市制・町村制の施行によって誕生した東京府南足立郡の町で、現在の足立区南部にあたります。その後、1932年に東京市が誕生した際に、周辺の町村と合併し足立区になりました。その時に設置された蓋が今でも何ヶ所かに残っています。

 

千住中居町にある旧千住町の蓋は、かつてはもう1枚あったようですが、2012年頃までに撤去され、桜蓋に交換されたようです。

倉敷市 怖いキャラのマンホール

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倉敷市の水道関係の蓋にみられるマンホールです。怖い。絶対ヤバい薬やってる。

倉敷の美観地区にこのマンホールが埋まっている光景は何ともシュールです。

 

この狂気を感じるキャラは、倉敷市水道局のイメージキャラクター、「くらっぴぃ」らしいです。

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怖い。夢に出てきそう。

 

他にもくらっぴぃが描かれたマンホール(など)がいくつかありました。

 

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これはハンドホール蓋。お手上げ状態。

 

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消火栓マンホールでは、消防車のホースを持っちゃっています。それでも手は上げとかなきゃいけない決まりなのか。

 

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倉敷市水道局の広報誌は「広報くらっぴぃ」です。ここでもくらっぴぃがお手上げ。

 

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倉敷市水道局HP( http://www.city.kurashiki.okayama.jp/suidou/ )ではくらっぴぃが悪質商法への注意喚起。こう見るとちょっとかわいいかも。

 

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いや、怖いわ。

 

倉敷市のキャラクター図鑑( https://www.okayama-ebooks.jp/?bookinfo=倉敷市キャラクター図鑑 )では、倉敷市にまつわるご当地キャラを一挙に紹介しています。これを見てみると、くらっぴぃ以外にも謎のキャラが何体かいるような...

東京市型(JIS型)に見えてちょっと違うマンホールたち

まずは正調東京市型から。

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東京都小平市のマンホールです。

東京市型(JIS型)は、内側が8分割外側が14分割になっている非常にオーソドックスな形のマンホールです。以下、マンホールの蓋 - Wikipediaより引用。

現在の蓋の原形は、明治から大正にかけて、東京帝国大学で教鞭をとると同時に、内務省の技師として全国の上下水道を指導していた中島鋭治が、1904年(明治37年)から1907年(明治40年)にかけて東京市の下水道を設計するとき[‡ 1]に西欧のマンホールを参考に考案した。この当時の紋様が東京市型(冒頭の写真参照)と呼ばれ、中島門下生が全国に散るとともに広まってゆき、その後、1958年(昭和33年)にマンホール蓋のJIS規格(JIS A 5506)が制定された際に、この紋様が採用された。

※あくまで一説です。JIS型の考案者は中島鋭治ではないという説もあります。

 

東京市型は全国のあらゆる自治体でみられますが、まれに形の違うデザインのものが存在します。

 

①外側が多い

先述の通り東京市型の外側は14分割ですが、それより多くなってしまっているバージョンのものがたまに存在します。

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神奈川県川崎市川崎区(たしか浜川崎駅周辺)にあったIGS(伊藤鉄工)製のマンホールです。中央の紋章は現行のものより古いもののはずです。

この蓋は、外が16分割になっています。また、内側の模様も、一般的な東京市型とは角度がズレています。

 

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東京都練馬区笹目通り沿いにある東京都章入りマンホールです。こちらも中央が16分割です。

正直、内側8分割・外側16分割のこちらのデザインの方が、外側と内側の放射状の線が重なるので幾分すっきりとした印象です。なぜ、中島鋭治さんは内側8分割・外側14分割にしたのでしょうか?

 

②内側も外側も数が違う

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岡山県倉敷市のマンホール蓋です。この蓋は、内側が6分割、外側が12分割と、どちらも東京市型より少なくなっています。なんとなく物足りない感じがしますね。2ヶ所穴が空いていない場所があるのに、鍵穴を12分割のポイントと違う場所にもってくるのが不可解です。

 

③もはやよく分からない

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東京都豊島区、サンシャイン60脇の首都高の下にある(はず)の共同溝のマンホールです。

このマンホールは外側が16分割になっている他、内側と外側の穴の位置関係が一般的な東京市型と異なり、さらに外側に1つ多く円があります。ここまで異端なものになってくると、本当に東京市型を下地にしているのかすら疑問に思えてきます。

 

今の所見つけたのはこの4枚ですが、他にも見つけたら追記します。

香川県土庄町 加工されたっぽいマンホール

プロフィール画像に登録しているマンホールです。9月上旬に小豆島に旅行に行ったときに撮影しました。この蓋は、土庄町役場の近くにあります。世界一狭い土渕海峡のすぐそばです。

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土庄町は、小豆島の西半分と周辺の島からなる香川県自治体です。土庄町は汚水処理人口普及率が31.9%(2013年)と低く、マンホールの数も少なめです。

この蓋は内側8分割・外側12分割の正調名古屋市で、中央に土庄町の町章が入っています。これがなんか怪しい。

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中央が謎に盛り上がっています。その周りには矢印(土庄町章には矢印はありません)。町章部分だけあとで貼り付けた?

 

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怪しいマンホールのすぐそばにあったマンホールです。これも名古屋市型ですが、中央の紋章が上のマンホールと違います。これは高松市のマンホールです。高松市のマンホールに入るマーク(市章や下水道局のシンボルマークの類ではありません )の周りには、上の土庄町章の周りにあったのと同じ矢印が。

おそらく、あの土庄町章入りマンホールは、高松市名古屋市型マンホールの上に土庄町章の入った鉄板をあとで貼り付けているものだと思われます。こういうこともあるんですね。

 

おまけ

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土庄町のデザインマンホールの柄は、映画「二十四の瞳」とオリーブです。二十四の瞳は見たことないのでよく分かりませんが、オリーブはとても美味しかったです。

デザインマンホールは土渕海峡沿いの道にはなく、土庄町役場の裏手に行かないと見つからないので注意が必要です。

練馬区、貫井川暗渠を観察してきました(2)

 続きです。

iamokura.hatenablog.com

 

今回は地図上の⑦から。

環八通りを超えてからはひたすら車止めや水路敷ペイントのある道を通っていきます。

 

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橋があったんだろうなあ、という場所が何ヶ所もありました

 

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石神井東小前(⑧)には明らかに橋の跡と思わしきコンクリートが残っていましたが、小学生の下校時間と重なり写真が撮れず。まだ不審者にはなりたくない。

 

石神井東小を超えるとすぐに西武池袋線の高架と交差します。このあたりの貫井川暗渠は、南田中三丁目と富士見台二丁目の境になっています。

 

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西武線と交差する直前に貫井川唯一のコンクリート蓋暗渠がありました。今は酒屋さんの物置と化してしまっています。

 

西武線が高架化されていない時代には、貫井川に橋が架かっていたようです。今では高架下に貫井川の痕跡をみつけることはできず、地下の下水道も途切れてしまっています。

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↑ 東京都の下水道台帳(http://www.gesuijoho.metro.tokyo.jp/semiswebsystem/TspAgreementWeb.aspx)より。暗渠は南西から北東の方向に向かっていますが、下水道は全然違う方向に繋がっています。

 

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西武線を超えると、暗渠は都営練馬富士見台アパートの東側の小道になります。

 

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数分進んだところでまた環八通りと交差。ここでも下水道は完全に分断です。

暗渠は一瞬環八の北西に渡ったあと、90度方向転換して再び環八を渡って東進。

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たじま児童遊園(⑩)です。この間の台風で桜の木が折れてしまい、伐採されていました。

暗渠はこの辺りで南に方向を変えます。

 

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貫井橋(11)。目の前の交差点で貫井川本流は左に方向を変えます。右からは千川上水方面からの支流が合流します。

ここから下水道は支流方面から来た貫井幹線になり、石神井川を超えて練馬幹線と合流、最終的には板橋区の新河岸水再生センターに向かいます。

 

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貫井中学校の横に、貫井川緑地がありました(12)。このあたりには昔「貫井池」という池があったようで、昭和22年の航空写真には湿地らしきものが確認できます。

貫井池は貫井川の名前の由来となった池で、この地の住民が水不足で苦しんでいた時に、弘法大師が訪れて杖で地面を叩くと、そこから水が湧き出てきた、という伝承が残っています。

 

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かつての流路を思わせるようなコンクリートが埋め込まれています(13)。川があった頃の遺産なのでしょうか?

 

ここから先、暗渠は「貫井川緑道」として整備されています。貫井川緑地と間違えそうな名前ですね。

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すぐに目白通りと交差します(14)。周りには円光院というお寺があります。円光院というお寺をを超えたあたりで下水道の貫井幹線(合流)は東の方向に分かれていきます。

 

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貫井川がつくったと思われる谷の地形です。下流になるとそこそこの流量があったものと思われます。

目白通りを超えるといよいよゴールの石神井川が近づいてきます。このあたりになると貫井川はいくつにも分岐します。向山四丁目の道は半分くらい暗渠であると言っても過言ではないレベルです。

 

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住宅街を抜けると急に石神井川が姿を現し、貫井川はそこに繋がっています(15)。現在石神井川に注いでいる水はもちろん合流の下水道ではなく、円光院の裏から登場する雨水管です(これも貫井幹線)。

石神井川はその後東へ向かい、北区堀船で隅田川に注ぎます。板橋区石神井川周辺には氾濫原が多く残っているようなので、今度行ってみたいと思います。

練馬区、貫井川暗渠を観察してきました(1)

テスト前なのでいらないことばっかりしてます。

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近所にある貫井川を散歩してきました。

貫井川は、練馬区の南部を南西から北東に向かって流れる全長約4kmの川で、現在は全ての区間が暗渠になっています。

 

流れのよくわからない上流

貫井川の源はいまいちはっきりしないようですが、だいたい練馬区石神井5丁目(地図上①)あたりのようです。ここから新青梅街道に合流するのですが、今ではその痕跡はほとんど分かりません。地図上①から③にかけてのルートは間違っている可能性大です。ご存知の方いたら教えてください。

貫井川の源らしき地点の北に、「こまどり遊園地」という公園があります(②)。ここは現在工事中で、来年の3月ごろに「下石神井五丁目公園」として新たにオープンするようです。

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川の上流近辺にある公園、というと水源がありそうな気がしますが、工事現場には大したものは見つかりませんでした...

 

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石神井5丁目、メルセデスベンツのあたり(③)で貫井川は新青梅街道から離れ、北東に進路を変えます。ここからは流路がはっきりしているので辿りやすいです。最初の方は車道として使われています。

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道の左端、マンホールのある筋が暗渠のようです。

東京都下水道台帳(http://www.gesui.metro.tokyo.jp/contractor/others/daicyo/index.html)によれば、この先下石神井小学校のあたりで、暗渠を流れる下水道の向きが逆転しています。さらに下石神井小の前で折れ曲がる地点では、そもそも下水管がつながっていません。貫井川暗渠は元のルートでは流れていないようです。残念

車止め出現

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石神井小を超えたあたりで道が狭くなり、車止めが出現します。練馬区の暗渠に特徴的な「水路敷」のペイントも登場。いよいよ暗渠突入という感じです。

 

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少し進んだところに馬頭観世音があったので軽く会釈。

このあたりでも暗渠は一旦車道になります。

 

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道なりに歩くこと数分で旧早稲田通りとぶつかりました(④)。暗渠が建物と建物の間を縫うように走っています。

 

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この近くにあるのが、「喜楽沼」というバス停(⑤)。

喜楽沼は、1960年代に作られた釣り堀の名前のようです。昭和53年のこの辺りの航空写真には、南が丘中学校の西側に大きな3つの釣り堀が存在する様子がみられます。しかし平成4年のものでは釣り堀は1つを残して宅地化されてしまっており、平成13年のものでは完全に消滅していまっています。今では、喜楽沼の面影はバス停の名前に名前が残っていることぐらいしかないようです。 

 

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暗渠は南が丘中の南西部分に沿って進みます。このあたりは、昭和38年の航空写真では現在の南が丘中を横切るような形で進んでいるので、南が丘中の開校(昭和54年)と同時期に流路変更が行われたものと思われます。

 

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南が丘中学校を超えるとすぐに環八通りに出ます(⑥)。

 

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伊藤園の倉庫でセールをやっていたので1日分の野菜を半額で買いました。セールに弱い。

 

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暗渠はサミットの裏を通っていきます。

続きは次回。

 

 

埼玉県所沢市 韓流ドラマとコラボしたマンホール


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韓流には全く詳しくないんですが、11月に「マンホール」という韓流ドラマのDVDが発売されるようです。

これを記念して10月から所沢駅西口に特設マンホールが出現しているようなので行ってみました。

 

news.ponycanyon.co.jp

↑ 関連のニュース記事がありました

マンホールと自分の足元が映った写真をTwitterに投稿すると抽選で景品が当たるようですが、さすがにやめときました

マンホールはプレート式のもので、JYJのジェジュンなどの登場人物やドラマ「マンホール」の情報が書かれています。プレート式やプリントシールを採用することでこれまでのデザインマンホールよりもたくさんの情報を掲載できるようになっていますね!

自治体がマンホールを使って広告事業を行うのは所沢市が全国初のようで、所沢市にはこれ以外にも全部で6社のマンホール広告が設置されているようです。

韓流効果でマンホールにももっと注目が集まってほしいところ...